藤井フミヤの「DAYS」について

王道ミドルバラードに進んだ斬新な一曲
DAYSは1994年11月18日に発売された藤井フミヤ5枚目のシングルで、95’TBCのCMイメージソングになった、ブルージーなギターが印象的なミドルバラードです。この曲のコード進行はいわゆるボブディランのKnockin’ on Heaven’s Door進行で、かなりこの曲をオマージュしたような楽曲になっております。アコギにスライドギター構成というのは藤井フミヤさんの楽曲では鉄板ですね。内容的には青春時代の思い出という感じでしょうか?ちょっと不良な当時の自分の思い出と未来のあり方についてを書いた、ある意味彼らしいアプローチともいえる内容になっております。この楽曲、非常にシンプルでして、曲前半はコードがほぼ3つしか出てきません。藤井フミヤさんの曲にはこういうシンプルな構成の曲が多いですね。シンプルなアレンジで歌詞を前に出す手法です。Bメロになり、曲が展開していきます。このBメロが5小節と半端な数になっているところがポイントになっております。歌詞的にもここは強く印象つけたい箇所なのでしょうね。この「あれ?」という良い意味での違和感が聴き手に対する印象を強めておりますね。このままサビに入りますが、サビでは骨太なドラムとベースが絡み合い、王道なハネものミドルバラードになっていて、80年代ロックが好きな人には好印象なサウンドになっております。いわゆるJPpp的な要素はあまりない楽曲ですが、フミヤさんならではの幅広い音楽性を感じました。

大人目線で描いた過去と未来
2番ではさらにオルガンやギターの数も増え、グルーブが増していきます。先ほども述べたように、この楽曲はJPOP的な要素が少なく、どちらかというと洋楽的な作りになっているため、曲の展開自体はあまりないのですが、その分、楽器隊の差し引きによって楽曲の浮き沈みを表現しているタイプの曲となっており、それが、フミヤさんの歌詞とリンクしているんですね。ちなみにPVを見てみると、全体的に白黒の画になっており、サビではさらにフィルム映画のような効果をだしております。これもまた、昔の思い出と当時のロックな楽曲の感じをリンクさせているんですね。また、この楽曲は、前半を聞く限り、男性同士の青春ソングかなと思っていましたが、2番のBメロで、初めておまえを抱いた夜にという言葉が出てくることから、男女の恋愛の曲だったことがわかります。個人的にも、こういう青春時代の背伸びした感じの物語は好きなのですが、そこに時系列をはさんで女性を登場させるところがまた素晴らしいですね。そして、当時の背伸びしていた感じというのは、大人になって初めて理解できることが沢山あるので、そこを大人目線で過去の自分と未来の自分の両方に視点を当てているのが伝わります。こういった歌詞は他の楽曲でもあるパターンで、いわゆる「藤井フミヤの美学」が詰まった作品とも言えます。また個人的な感想ですが、年代的にはこういうシンプルなロックサウンドはとても好きですし、若い時に洋楽かぶれだった私にはすんなり入ってくるサウンドなので、そこに日本の歌詞が載って、歌詞も自然に耳に入ってくるので、聴きやすいんです。こういうシンプルな楽曲で勝負できるようなアーティストがもっと世の中に出てくれば良いのになぁなんて考えてしまいました。

黄色い椅子は本人のコレクション
DAYSのジャケットは、黄色い椅子に腰かけ手ギターを持った藤井フミヤさんの写真が、いかにもこの楽曲を表しているようなデザインですね。全体的に紫色の構成も、サイケなロック調を強調しています。そして裏ジャケットにもワンポイントとして左上に時計のモチーフが描いてあります。これもまた、過去と未来を結ぶ重要な時間を表しておりますね。こういうちょっとしたセンスはとても好きです。ちなみに、このジャケットで本人が座っている椅子は本人のコレクションだそうで、当時椅子集めに凝っていたのだそうです。もう一つ、この曲のPVは海外で賞を受賞しました。たしかに、日本受けはあまりしない感じがしましたが、海外だと、こういうPVは人気があるのでしょうね。

DAYSとはどういう意味?
DAYSというタイトルは曲のタイトルとして良く使われます。私が調べていたところ、DAYSという楽曲を使用しているアーティストは、中森明菜さん、浜崎あゆみさん、ポケットビスケッツさん、観月ありささん、それにヒカルの碁のオープニングテーマなど、たくさんおりますね。意味的には○○な日々という意味ですが、タイトルとしてはストレートで伝わりやすいし、ゴロも良いので、使われやすいのでしょうか。最後にこの曲の聴きどころですが、一通りの歌詞を聞いた後に、出てくる「ShiningDay」というフレーズの繰り替えし部分です。ここはいわゆる回想シーンを膨らませるようなアウトロですが、フミヤさんの声に、いろんな楽器がうまい感じに絡んできております。これが、昔の仲間とのじゃれ合いとリンクしているように思うのは私だけでしょうか?LIVEなどではこのアウトロがもっと長くなって、より回想シーンの妄想が広がりそうですね。

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